それは骨片の位置関係に起因します
多くの場合前距腓靱帯の付着部で裂離骨折を起こすのですが、これが普通にレントゲンを撮ったのでは写らないのです
まずは前距腓靱帯の解剖から
⑧番が前距腓靱帯
この位置関係から足関節正面像では⑧の部分での骨折は写りません
ですので違う角度からレントゲンを撮る必要があります(ATFL View)
前距腓靱帯の付着部の骨折が疑われる場合はこの角度からの撮影をする必要があります
問診の際にレントゲンを何枚撮ったかを詳しく聞くのはこのためです
レントゲンの基本は正面像と側面像の2方向ですので、この撮影方法を追加しない場合、骨折が見逃されることがあります
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC2855022/
http://www.txgs.umin.ne.jp/data/24th_slide02.pdf
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/29992464/