鎖骨骨折

原因

上肢を後ろに伸ばして(伸展)して倒れたり、肩を下にして転倒した場合の介達外力によって受傷する例が多い。どの年齢層においても頻度の高い骨折である。

病態

鎖骨骨折では、中央1/3の骨幹部骨折が約80%を占める。近位骨片は胸鎖乳突筋に引かれ上方へ、遠位骨片は上肢・肩甲骨の重さにより下方へ転位する。

症状・診断

外傷の病歴と局所変形、疼痛、異常可動性で明らかである。時に腕神経叢の損傷を合併する。
血管損傷はまれであるが、直達外力による損傷の場合には注意を要する。
X線診断では前後方向のほか、30°仰角撮影を行なって胸郭との関係をみておく。

治療

保存療法の場合、胸を張り両肩を後方に引くことで鎖骨の変形を矯正して鎖骨バンドを装着する。約4週間で骨折部の不安定性がなくなればバンドを除去し、2~3週間90°以下の外転制限とする。20mm以上の短縮や転位・粉砕が強い場合は、保存療法では変形治癒や偽関節の可能性が高いため手術療法が推奨されている。また若年者などで早期社会復帰が必要な場合も同様である。

標準整形外科学 第13版より引用

まあこれがよく言われているスタンダード?なことだと思います。
明日以降はもう少し詳しくみていきたいと思います

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