【意外と知らない】ぶつけただけの痛みが長引くのはなぜ?急性痛と慢性痛のキホン

 


 

タンスの角に足の指をぶつけたとき、あまりの痛さに悶絶した経験はありませんか?

直後から足の指が腫れて、紫色になることもありますよね。このときの激しい痛みを急性痛と呼びます。

 

急性痛の原因と対処法

 

急性痛は、ぶつけた患部にある「侵害受容器」が、組織が壊れたことを感知して発生します。この情報は、電気信号となって神経を伝わり、脳に「痛い!」と知らせている状態です。

この痛みを抑えるためには、患部から痛み信号が出るのを止めなければなりません。最も効果的なのは、患部を動かないように固定することです。固定によって刺激がなくなるため、痛み信号の発生を抑えられます。

もし固定せずに放っておくとどうなるでしょうか?痛み信号は出続け、脳へ送られ続けます。すると、やがて厄介な問題が起きてしまうのです。

 

慢性痛への移行を防ぐには

 

数週間、数ヶ月が経ち、腫れや内出血が引いたとします。しかし、本人はまだ「痛い」と感じ続けています。患部を見ても異常は見当たらないのに、なぜ痛みは消えないのでしょうか?

これは、足の指からの痛み信号はもう止まっているにもかかわらず、初期に適切な処置をしなかったことで、脊髄(せきずい)の神経回路に変化が起きてしまったためです。

脳への痛み信号は、足の指から脊髄を通って伝わります。長期間にわたる強い痛み信号によって、脊髄の神経が過敏になり、治っているはずの患部からの信号がないにもかかわらず、痛みの信号を発火させ続けてしまうのです。これが慢性痛と呼ばれる状態です。

慢性痛は、原因が複雑で改善に時間がかかるケースが多くあります。そうならないためには、急性期の段階で適切な処置を行うことが非常に重要です。

痛みを我慢せず、早めの対処を心がけましょう。

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